インタビュー企画① 高山照偉実行委員長

「音楽につつまれる幸せ」をみんなで分かちあう50周年に

今年、創部から50年を迎えた金管バンド・バトンチック・タック・トゥー。

 

高山照偉は金管バンドの前身である「トランペット鼓笛隊」の第1期生であり現バンドの講師だ。多忙な中、基礎練習の指導から指揮まで行い、バンドメンバーを率いている。卒業後も金管バンド・バトンと深くかかわり続け、今もOG・OBと交流を持ち続けている。そんな彼が今年、50周年実行委員会委員長に就任。

  

往年のトランペット少年が今、OB、また現役講師として、「50年目」に立ち会う。 

 

「50年目」の子どもたちは

 

現役のバンドの子ども達の様子を教えてください。

 

今年の印象はちょっとおとなしめで「いい子」3年生がたくさん入部してくれたので、上級生が一生懸命お世話をしてくれています。

 

現在バンドメンバーは20名。うち新入部員は6名。

普段関わっていく中での思いについて聞かせてください

 

子どもたちがこれから先、音楽を愛すること、そして音楽が常にそばにある人生を送ってほしいという思いがあります。そのために、小学生の今、身近な音楽に包まれることで、音楽の良さや喜びを知ってもらいたいと考えています。

  

音楽を続けていくことで、中学、高校、大学と、技術向上とともに、辛いことや難しい課題などにぶち当たることもあるでしょうが、小学生のうちは、ただただ、音楽に包まれる喜び、楽しさを感じる環境が大切だと思います。 

「50年前」のバンド

 

先生がトランペット鼓笛隊だったときの思い出は?

 

まず(1968年6月頃)クラスに部員募集が掛かりまして、最初は女子が手を挙げたんです。

 

ところが翌日先生から、「男の子限定!」という話があり、音楽が好きだったので手を上げました。

 

 音楽がお好きだったのですね。それまで音楽経験は?

 

小学校2年生の時の担任、さかいみきこ先生が、音楽の先生だったんです。その先生のおかげで音楽が大好きに。特に歌うのと、リコーダーが大好きになりました。

 

6年生当時は器楽部に入っていたのですが、ピアノが弾けなかったことで、少々物足りなさを感じていたところ、トランペット鼓隊の話があり、渡りに船の思いで、手を挙げたのです。

 

 当時も練習は音楽室だったのですか? ※当時は木造校舎

 

僕らの頃は人数が多かった(4~6年生 約50人)ので、練習は体育館で行っていました。

 

出演の思い出などありますか?

 

最初の年度だったので、できることは少なかったのですが、陸上競技会や水泳の大会のファンファーレぐらいでしょうか。長居競技場まで行った記憶があります

 

当時と今、大きな違いはありますか?

 

創部1年目は、金管楽器はトランペットだけ。それと、太鼓との編成でした。

 

現在はコルネット・トランペット、アルトホルン、トロンボーン、ユーフォニアム、チューバの6種類。

またドラムセットをはじめ、パーカッションも充実している。

 

指導者はたくさんおられたのでしょうか

 

当時は、内藤孝夫先生と、それから音楽のかわむら先生、二人だけです。どちらも男性、そしてどちらも管楽器はご経験なかったと思います。

 

内藤先生は自らコルネットを購入されて、練習されましたが、あまりお上手ではなかった印象があります(笑)

 

内藤孝夫先生は、城東小でのご経験以後、常に音楽教育の活動に力を注がれた。校長として城東小に帰って来られた後に、地域の部となった金管バンド・バトンのことをお亡くなりになるまでずっと、気に掛ておられた。

 

専門知識のないそのお二人が手探りで、我々に指導してくださったわけですが正直、「やってはならないこと」をいっぱい教わってしまい(笑)ちょっと回り道をしたかな。

 

夏休みには、天王寺野外音楽堂で行われていた大阪市音楽団(現・Osaka Shion Wind Orchestra)の吹奏楽講習会に参加し、その時に基礎をきちんと教えてもらいました。 

 

 

50周年記念イベント

 

創部50年の記念イベントを計画されていますが

 

地域の方が、高価なトランペットを何十本もご寄付くださったことから、この50年にわたる金管バンドが始まったという経緯があります。

この50年間に、金管バンドからは、音楽を専門とする先生や、プロの方、また、毎年のように城陽中学校吹奏楽部の中心となるメンバーが育ちました。

 

地域が、そういったOB・OGの「音楽のある人生」を支えたのだという、感謝の思いが強くあります。地域の皆様に「音楽のすばらしさ」を還元する、感謝を捧げる、そんな50周年イベントにしたいです。

 

そして、50年経った今もこの部が続いているのは、続けてくれている現役がいればこそですから、お互いに感謝し、お祝いし合える。そんな行事になればいいなと思っています

 

具体的に「こんなことをやりたい」というものはありますか?

 

ちょうど、第1期生OB.OGが、還暦にあたる世代なんですね。その第1期生たちが最初にやった「こんにちはトランペット」という曲を皆でしてみたいですね。

 

バトンのOGたちもはりきっておられるので、どんなステージになるのか楽しみです。

 

では、還暦バンド・バトン!?が見られるかもしれませんね!楽しみにしてます

 

(インタビュー日:2017年7月2日 於:城東小学校音楽室)

  

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コメント: 1
  • #1

    橋本哲次 (木曜日, 01 3月 2018 00:03)

    高山様 ご無沙汰しております。1970年万博のコートジボワール(アフリカ)のナショナルデーで、城東小学校のバトンとブラスバンドが太陽の塔の前のお祭り広場で演奏させていただいたのも昨日のような気がしますが、はや50年近くたったのだと感慨深いものがあります。50周年記念イベントの成功を祈念いたします。